早稲田大学のeスクール
21世紀型の学習方式eラーニング
ブロードバンド環境の整備、メディア技術の進展により、さまざまな学習分野でインターネットを利用した通信授業「eラーニング」が普及しつつある。資格試験等の通信教育分野を中心に広がりを見せてきたが、正規の大学教育においても、授業のすべてをeラーニングで行うサイバー大学が誕生するなど、21世紀型の学習方式として定着を予感させる。
私立大学の雄早稲田大学の人間科学部(キャンパス:埼玉県所沢市)でも、設置されている「人間環境学科」「健康福祉学科」「人間情報学科」の3学科がそれぞれ2003年度より、eラーニングによる通信課程「eスクール」を開設している。
3学科の学習領域「環境」「健康・福祉」「情報」は、いずれも21世紀の緊急の課題であり、特に社会人にとっては仕事や生活の中で、現実的な問題に直面し、解決が迫られるテーマ。高い問題意識を有する社会人に、学際的なアプローチによる学習の場をより利用しやすい形で提供しようと、人間科学部のeスクールは誕生した。実際同大の資料によれば、2006年度の入学者は30歳〜40歳代を中心に、主婦や会社員等社会人が圧倒的に多い様子。所定の単位を取得すると「学士(人間科学)」の資格が得られる。
仕事の合間にマンガ喫茶で授業を視聴
eスクールの授業は、通学生に対して行われる通常授業を録画・加工したうえで、ネット配信されている。いつでもどこでも場所と時間を選ばずに学習が可能という特徴を生かして、社会人学生の中には、仕事の合間の空き時間に、マンガ喫茶に駆け込んで配信授業を視聴する人もいるそうである。また講義を何度でも繰り返し視聴できることは、通学による学習よりもむしろ濃密な勉強が可能になることもあるようだ。
BBS(電子掲示板)を活用したサポートもeスクールならでは。受講者は講義の疑問をBBSに書き込むと、担当教員がスピーディに回答。学生同士の議論も電子掲示板を通して積極的に行われ、さらに教員を補佐するコーチがアドバイスを行い、きめ細やかなサポート体制を提供している。
2006年度の入試結果を見ると、3学科とも倍率は1.3〜1.5倍程度。学力試験は実施せず、一次選考は志望動機書(3000字程度)による書類選考、二次選考は面接試験で、学ぶ意欲があれば敷居は低そうだ。2007年度入試(2007年4月入学)は11月1日出願開始で、12月上旬面接、12月下旬合格発表という日程。学費は卒業までの年数で変動するが、4年間で卒業する場合、約430万円とのこと。
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