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脳とウォーキング

歩かないのが大問題

同年代の友人と話をしていると、「物忘れがひどくなった」「人の名前が出てこない」などのことばが飛び交う。ひとつの口癖になってしまっているとも思えるが、実際、年齢とともに頭の回転や記憶力の衰えを何かにつけ実感させられる。最近はちょっとした脳力ブームで、中高年世代を中心に、ドリル型やゲーム型のトレーニンググッズが人気を呼んでいるようだ。

しかし「脳が生まれ変わる魔法のウォーキング 」によると、こうしたドリルやゲームより効果が期待できるのがウォーキングだそうである。著者の佐藤富雄氏曰く、脳にとって大問題なのは「歩かない」という現代人のライフスタイルで、これは脳に「冬眠」のサインを送っているようなもの。古代ギリシャの哲学者が歩きながら議論し、思索を深めていったのは、ウォーキングが「脳に効く」ことを図らずも実証している、と述べている。さらにこの本では、歩くことにより、脳を活性化するホルモン「サイトカイン」の分泌が高まるというメカニズムや、正しいウォーキングのやり方が詳しく紹介されている。

著者は、医学博士・理学博士で現在74歳。40歳を境にそれまでの不摂生な生活を改め、ジョギングやウォーキングを開始。その効用で学ぶ意欲が湧き上り、50代後半に大学に学士入学。以降MBA(経営学修士)やその他の学位取得を果たし、現在の夢は80歳でケンブリッジ大学の考古学を学ぶことで、「100歳元気」を目指すそうだ。

もちろん個人差もあることだろうが、お金がかからないウォーキングによって体のみならず、脳も鍛えられるとは一石二鳥だ。

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