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国連が示す用語では、65歳以上の高齢者の占める割合が全人口の14%以上の高い水準に達し、それが持続する社会を「高齢社会」と称するそうだが、
日本は2005年の数字で21.0%。今後も上昇を続け、2015年には総人口の26.0%と、およそ4人に1人が65歳以上になると見込まれている。
高齢社会がもたらす課題には、健康と介護の問題、年金や家計・資産などの経済的な問題、そして長くなった老後をどのように過ごしていくか、社会参加と生きがいの問題等さまざまな側面がある。
こうした課題に対して、学際的な学問を通じて前向きに解決を図ろうとするのが、「老年学(ジェロントロジー)」である。生物学、医学、社会学、心理学などあらゆる学問を動員し、加齢に関して既存の領域を越えて研究するもので、アメリカでは1600の大学でこの講座があり、専門の博士課程を持つ大学も増加しているとのこと。老年学の学位を取得したジェロントロジストが産業界をはじめ、各方面で幅広く活躍しているそうだ。日本でも高齢者が自らの老いに伴う悩みを克服しようと、老年学を学ぶためにアメリカの大学へ留学したというケースが先日、新聞で紹介されていた。
日本で唯一、老年学を本格的に学べるのが桜美林大学大学院の国際学研究科老年学専攻。高齢者の生活の質を高め、社会貢献を促進することを目標に掲げ、医学、保健学、心理学、社会学等の多彩な分野から老いの問題にアプローチを行い、高齢社会において、的確に問題解決できる知識やスキルを身につけた人材の育成を目指している。同大学院教授で、日本の老年学の第一人者柴田博氏は「人間は年をとって衰えていくのではなく、生涯発達していくのだという認識が必要である」と述べている。
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