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中小企業診断士

日本経済を支える中小企業のために

映画「男はつらいよ」で必ず登場する、主人公寅さんと「とらや」の裏で印刷工場を経営するタコ社長の会話シーン。掛け合いの末にいつも喧嘩になってしまうが、その時タコ社長が決まって口にするのが、「てめえなんかに中小企業の経営者の苦労がわかってたまるか!」というセリフ。

日本には中小企業が約470万社もあり、その割合は全体の99.7%、従業員数でいえば約70%にあたるという。戦後の荒廃から日本を高度経済成長へと導く原動力となったのは、大手企業とともに、弱小ながらも優れた技術力を備えてイノベーションの一翼を担った町工場や起業家であり、今後も日本経済の発展のために中小企業の振興が欠かせない。

地域の経済活性化や雇用の受け皿としても大きな役割を果たす中小企業だが、厳しい経済環境が続く中、資金調達の難しさや経営ノウハウの不足などにより、優れた能力を持ちながらも苦しい経営を余儀なくされているところも多い。

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断と助言を行う専門家で、中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録する資格。中小企業の経営者に対し、幅広くコンサルティングを行う人々の活躍が期待されているが、実際にはビジネスパーソンとして企業内でその知識や能力を広げたり、自己啓発のために資格取得を目指す人が多い。ただし2006年度の制度改定により、5年毎の資格更新の要件として、実際に診断・助言に従事していることが必須になった。

中小企業診断士第1次試験の概要

中小企業診断士試験は、第1次試験と第2次試験がある。1次試験は、中小企業診断士に必要な学識を有するかどうかを判定することを目的とし、マークシート形式により行われる。他の国家資格の合格者等に対しては、申請により試験科目の一部免除が認められている。2006年度試験より、3年以内にすべての科目に合格することで最終合格となる科目合格制度が導入され、受験しやすくなった。

受験資格

なし

試験日程

●試験日:8月上旬の2日間 /●申込期間:5月下旬〜6月上旬 /●結果通知:9月上旬

試験内容

各100点/択一型(4肢択一または5肢択一)/マークシート形式

【1日目】

  • 経済学・経済政策(60分)
  • 財務・会計(60分)
  • 企業経営理論(90分)
  • 運営管理(オペレーション・マネジメント)(90分)

【2日目】

  • 経営法務(60分)
  • 経営情報システム(60分)
  • 中小企業経営・中小企業政策(90分)

合格率

  • 2007年度:18.9%(受験者数12,776人/合格者数2,418人)
  • 2006年度:22.3%(受験者数12,542人/合格者数2,791人)
  • 2005年度:22.2%(受験者数11,000人/合格者数2,445人)

中小企業診断士第2次試験の概要

第2次試験は、中小企業診断士に必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、筆記および口述の2段階の方法により行われる。2次筆記試験は、1次試験合格の年とその翌年度に限り受験できる。

試験種別

筆記試験/口述試験

受験資格

  • 第1次試験合格者(第2次試験実施年度またはその前年度)
  • 口述試験は、筆記試験において相当の成績を修めた者のみを対象として実施。

試験日程

●試験日:10月下旬●申込期間:9月上旬〜中旬 ●結果通知:12月上旬

試験内容

中小企業の診断および助言に関する実務の事例。記述式が中心。各80分・100点。中小企業の診断および助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行う(1人当たり約10分間)。

  • 事例T:組織(人事を含む)
  • 事例U:マーケティング・流通
  • 事例V:生産・技術
  • 事例W:財務・会計

合格率

  • 2007年度:20.2%(受験者数3,947人/合格者数799人)
  • 2006年度:20.1%(受験者数4,014人/合格者数805人)
  • 2005年度:19.6%(受験者数3,589人/合格者数702人)

第2次試験合格後、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することにより、中小企業診断士としての登録の申請を行うことができる。

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中小企業診断士協会

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