生涯学習時代の今日、世代を超えて多くの人々が、さまざまな学習活動を意欲的に行っています。このサイトでは、いろいろな勉強に役立つウェブコンテンツや書籍・教材を[勉強の道具]として紹介しています。

いろいろな勉強に役立つ書籍やウェブコンテンツを[勉強の道具]として紹介しています。

  1. HOME
  2. パソコン・IT >  プロジェクト・グーテンベルクと青空文庫

プロジェクト・グーテンベルクと青空文庫

著作権の歴史

中国や東南アジアの国の一部では、日本のアニメや映画作品、著作権とは何か―文化と創造のゆくえ音楽CDの海賊版が大量に出回って安価で売られているという。日本の文化庁の関係者が、当該国へ出かけて行って、こうした違法行為を取り締まるよう申し入れるものの、抗議を受けた担当者の中には著作権に対する認識・理解が希薄で、内政干渉だといわんばかりの態度を示し、一向に改善されないという話を聞いたことがある。

インターネットやデジタルデータ全盛の時代、情報発信および情報複製を容易に行えるようになった今日では、個人といえども著作権について理解し、他人の利益を侵害しないよう十分な注意を払う必要がある。もっともどういった場合に著作権侵害になるのか、どこまで他の著作物等を利用・加工してよいかは時に微妙で判断に迷うことがしばしばあるものだ。

著作権の概念が本格的に現れるのは、15世紀にグーテンベルクが活字印刷機を発明して以降といわれる。すなわち、著作物の複写・大量印刷が可能となり、海賊版が横行したため、これを規制する動きが始まったことを契機とする。欧米諸国で版権保護の法律が作られ、19世紀に入り、ベルヌ条約によって国際的な著作権保護条約が誕生する。

著作権切れ作品の電子図書館

現在の著作権の国際的基準といえるのが、「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」だが、この条約では、著作権の保護期間を著作者の死後50年までと定めている。これを70年に延長しようという動きが見られるが、それはともかくとして、現状では作者が死んでから50年以上経過した書物等については、著作権切れとして他の人でも容易に利用できるということになる。

このことに着目し、著作権の消滅した作品を電子化したうえで、一般の人に無料で広く公開しようとする活動が「プロジェクト・グーテンベルク」だ。アメリカのマイケル・ハートという人物が1971年に開始したもので、当時イリノイ大学の学生だったハートは、学内の大型コンピュータを使用する許可を与えられ、その恩恵を活用して古典や名作をデジタル化し、ネット接続されたコンピュータから誰でもアクセス、閲覧できるように試みる。ハートが最初にデジタル化した著作物は『アメリカ独立宣言』だったというが、以降多くのボランティアが参加して、プロジェクト・グーテンベルクは組織的な活動を展開し、現在では収録されているテキストは19000点を越え、週に平均50以上の新しい電子書籍が追加されているという。

日本でこのプロジェクト・グーテンベルクと理念を同じくした活動が、「青空文庫」だ。著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされた制作物を収集し、インターネット上の電子図書館として公開している。

2006年10月現在、明治から昭和初期の日本文学作品を中心に6000点余りが収録されており、例えば芥川龍之介では250、夏目漱石100、宮沢賢治100余りの作品が、ボランティアの手によってデータ化され、無料で読むことができる。テキスト形式ならびにHTML形式で公開され、通常にダウンロードすると横組みのテキストが並んで表示されるので若干味気ないが、専用ソフトazur等を使ってテキストデータを読み込めば、パソコンのディスプレイで縦組み書式かつページめくり形式で読め、名作の味わいが増す。

ホームページ

青空文庫

青空文庫