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古くは「赤尾の豆単」(『英語基本単語集』)や「出る単」(『試験に出る英単語』)、最近では『英単語ターゲット1900』
など、いつの時代でも受験生は、バイブルともいえる参考書を頼りにして、英単語の暗記と格闘している。受験英語から解放されて、今度は英会話や英文リーディングの学習に取り組む際にも、そのステップアップのために、どうしてもボキャブラリーを増やしていく必要がある。
「願わくば我太平洋の架け橋とならん」と志し、有名な『武士道』を英語で著した近代日本の国際人、新渡戸稲造は、1日に新しい単語を3つずつ覚える英語学習法を説いたというが、年齢とともに記憶力が衰える凡人は、覚えた数より忘れていく数の方が上回るものだ。
「英単語は、単語帳で覚えるのでなく、系統的に覚えよ」とは、受験時代にも英語教師から言われた記憶があるが、これは極めて基本的な方法のようで、英単語の暗記法を解説する参考書の多くが、機械的な詰め込みではでなく、ひとつの単語から派生語や同意語・反意語などを手がかりにして、ボキャブラリーを芋づる式に増強していくやり方を提案している。
また、ある外国人の英語教授は「語彙を増やすという観点からは、英文を読むのが一番いい方法だと思う。自分が個人的に興味を持っているものを選んで、辞書を引くのを極力やめ、どうしても調べたい単語だけ辞書で引くのがよい」と述べている。
そのための良い素材のひとつとして、英字新聞を挙げ、「時事問題、経済記事、スポーツ記事など豊富なジャンルの中から、欲張らずに自分が興味ある分野だけを選んで読む。頻出することばは文脈から意味を類推できるようになるし、記事を読み解くのにどうしてもわからない単語だけ辞書で引くようにする。辞書を引いたお陰で全体の文脈が鮮やかにつかめることになった単語は、重要な単語そのもので、しかも鮮明に記憶に残る」という。
ただし、ネイティブスピーカーが話す聞きなれないことばが、実はよく知っている単語だったりすることがしばしばあるように、「聞いてわかるボキャブラリー」を増やすという点では、さらにリスニングによる語彙増強を併行して行うことが重要だとも言っている。
辞書は、英単語を基本語、派生語をグループ化して覚えるという点で、欠かせない道具。単語をただ引くだけでなく、その派生語情報や用例に注意を向ける継続的な習慣が、語彙増強に大きく役立つ。また、ある単語がどのような単語とつながることが多いか、語と語のつながりをコロケーションというが、辞書に掲載されている単語用例を確認する際に、このコロケーションにも気を配ることで、ボキャブラリーが立体的になっていくという。
「聞いてわかるボキャブラリー」を増やそうという場合に、最近の電子辞書の中には実に優れた機能(ソフトウェア)を搭載したものがある。ネィティブスピーカーの単語の発音を聞きながら例文による学習を行い、ボキャブラリー強化をサポートするなど、TOEICテストのリスニング対策にももってこいの、“調べる”だけでなく“学べる”スグレモノ電子辞書が多く発売されている。
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