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スピーキングの独習

英語の実況中継

実用英語で「話せる」段階に至るには、ともかく自分の口から音を発する訓練をしないことには始まらない。フレーズ集で会話のパターンを覚えたつもりでも、いざ現実の場面になると状況は微妙に異なり、なかなか適切なことばや表現が出てこないものだ。英語を話す機会を増やしたくても、 英会話スクールに通う時間はない、ネィティブスピーカーの友人もいないという場合に、スピーキングの独習は可能なのか。

流暢な英語を独習によって身につけた人が多くいるが、そうした人たちがしばしば取り入れている方法として、今見たもの、感じたことを短い英語でいいのでとにかく口に出してみるという練習方法がしばしば紹介される。19世紀のフランスの教育学者フランソワ・グワンが、第二言語習得法として開発・体系化したやり方だというが、グワンは自分の甥が、遊んでいる最中、実際に思いついたこと、やっていることをいちいち口にしながらことばを覚えていく様子を見てヒントを得たという。

テレビを見ながら、"I'm not interested in such things." 道を歩きながら"She looks so pretty."など何でもいいから休みなく、見たこと、思いついたことを英語にしてみる。いわば「英語で実況中継」を行うという方法で、文法的に多少間違っていても、とにかく英語で考え、英語を発して英語の反射神経を鍛える。ただし集中力が必要なので、一日の一定時間、例えば朝の通勤途中の10分、20分に区切って行うのが継続の秘訣といえるようだ。