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日本人が外国人を相手に流暢に英語を話している姿は、何とも格好良くスマートに映る。国際化時代の共通語として英会話を習得したいと願う人、必要に迫られていなくとも、ネイティブスピーカーと英語でやりとりできるようになりたいとあこがれる人が多い。
しかし、『「超」英語法』の著者野口悠紀雄氏によれば、実用会話の場面では、「話す」機会よりも「聞く」機会の方が圧倒的に多く、まず重要なのは「話すこと」ではなく、「相手の言っていることを正確に聞き取ること」だという。
千葉大学名誉教授の竹蓋幸生氏もその論文の中で、英語の「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能のうち、「リスニング力を最優先にして伸ばせば、他の能力の向上への波及効果は高いが、逆は成り立たない」との研究結果を発表している。
4技能を継続してバランスよく学習できれば理想的だが、忙しい現代人が限られた時間の中で英会話の上達を、特に独学で図る場合には、まず「聞く」時間を最大限に確保するのが得策といえそうだ。
英語の実戦力を伸ばすのに、「多聴」でリスニングの絶対量を増やすと同時に、流れる英語を一言一句まで聞き分け、聞き取りの精度を高める「精聴」のトレーニングを組み合わせることで、リスニング能力は大幅に向上するといわれる。プロの通訳者の中には、英語の音声素材を再生しながら書き取り、また再生しては書き取るという作業を繰り返し、後でスクリプトと自分の書き取った内容を照らし合わせて間違いをチェックする、『ディクテーション』を基本トレーニングとして取り入れている人が多いという。
いまや、英語のリスニング素材は、ウェブサイトからダウンロードできる時代。TVドラマや映画、有名人のインタビュー、ケーブルテレビのCNNニュース等、無料の学習素材が豊富にある。
毎日継続して英語を聞く時間を確保するには、通勤通学の間や生活の中で、5分、10分の細切れ時間を有効に活用する必要がある。そのためにはMDウォークマンやiPod、ICレコーダー、さらに語学リスニング機器や専用ソフトなど進化するリスニングツールの使いこなしも必須。パソコンと連携させて、自分の弱点強化にポイントをあてたオリジナル教材を編集・作成するなど、短い時間の中で英会話の学習効果を高めるのも工夫次第だ。
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